コラム

家に使うべき自然素材

2024.02.02 /
家に使うべき自然素材

時を経て陽に焼けたり、傷がついたり、汚れたり。そんな一見悲しく感じてしまうお家での出来事が愛着に変わる素材があります。

自然素材は時間の経過とともに味わいが増していき経年美化します。

▼INDEX

・見た目の美しさと機能を併せ持つ素材

・タイルの種類

・自分の「好き」をイメージする

見た目の美しさと機能を併せ持つ素材

ツルツルして手入れが簡単といわれるキッチンパネルが台頭し、タイルは一時お家づくりのアイテムから影を潜めた時期がありました。

タイルは汚れやすく手入れが面倒、そんなイメージはありませんか?

しかしそれには大きな誤解があります。

タイルは熱に強く、水にも強い。さっと拭けば表面のよごれも取れ、耐久性が高いため長い間美しい状態で使うことができます。

汚れの正体はタイル自体というよりは隙間を埋める目地に理由がありました。

しかし、現在の目地材には汚れの付着を防ぎ防カビ性能が配合され、かなり汚れにくくお手入れもしやすくなっています。

何よりタイルの魅力は空間に彩を与えてくれること。

色やデザインが多種多様で壁にも床にも家具にも使え耐久性もタイルは近年その価値が見直され、お家づくりの重要なアイテムとなっています。

タイルの種類

まずはタイルの素地の分類として磁器質、せっ器質、陶器質と分けられます。

2008年のJIS規格改正により磁器質、せっ器質、陶器質という呼び名でしたが、吸水率によってⅠ類、Ⅱ類、Ⅲ類として区分されるようになりました。

磁器質タイル

石英や長石などを高温の約1250度前後で焼いたもので、吸水率は3.0%以下のタイルです。

使用場所:綿密な素地で固く、吸水性が低いため主に屋内外の床・壁などに採用されます。

せっ器質タイル

粘土・長石などを約1200度前後で焼いたもので、吸水率は10%以下のタイルです。

使用場所:磁器質タイルと同等の強度ですが、磁器質に比べると吸水性があり主に屋内の床・壁などに採用されます。

陶器質タイル

陶土や石灰などを約1000度前後で焼いたもので、吸水率は50%以下のタイル。使用場所:磁器質タイルと同等の強度ですが、素地は多孔質で吸水性が高く、強度も低いため屋外・水場は使用できないものが多く、主に屋内の壁などに採用されます。

自分の「好き」をイメージする

タイル自体は定番のシンプルなものでも、組み合わせて柄を作ったり、ポイントで色をいれて遊んでみたり。その組み合わせパターンは無限大です。自分の「好き」をイメージしてタイルを選びましょう。

見飽きることのない独特の色合いときらめきが美しいデザインです。

新築建築写真

コンクリート独特の滑らかなテクスチュアを、繊細かつ軽快に表現したタイルが、柔らかさとスタイリッシュさを演出します。

鮮やかな色や対比のあるタイルのデザインは見た目も楽しく、インテリアの中で目を引く要素となり、空間に魅力を加えてくれます。


時間が経つほどに味わいの増す素材があります。
暮らし始めてから日に日に劣化が気掛かりになってしまっては、暮らしの伸びやかさが多かれ少なかれ、制限されてしまいます。
反対に、家の各部が日ごとに馴染み、色つやが増してゆくとすれば、その変化は暮らしの楽しみのひとつとなります。
そんな素材を暮らしに取り入れた時、日々の雰囲気はどんな風に変わるのだろう…
それをイメージしていただけるような素材をご提案いたします。

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