コラム

  • HOME
  • コラム
  • 角を取るだけで、暮らしはやさしくなる。壁を“丸く”仕上げるという選択

角を取るだけで、暮らしはやさしくなる。壁を“丸く”仕上げるという選択

2025.12.28 /
角を取るだけで、暮らしはやさしくなる。壁を“丸く”仕上げるという選択

角を少し丸くするだけで、空間の印象は驚くほどやわらかくなります。

直線がつくるシャープさも美しいけれど、毎日を過ごす住まいには、ふっと肩の力が抜けるような「余白」も大切。

今回は、弊社の建築でところどころに取り入れているアール壁・アーチ壁について、その魅力をお話しします。

見た目だけじゃない「やわらかさ」

壁の角を丸く仕上げると、空間全体がどこか穏やかな表情に変わります。

・光の当たり方がやさしくなる

・視線が自然に流れる

・直線ばかりの空間にリズムが生まれる

ほんの小さな工夫ですが、「なんだか落ち着く」 と感じる理由は、こうした積み重ねにあります。

暮らしに寄り添うアール壁・アーチ壁

アールやアーチは、デザインのためだけのものではありません。

・通路の角を丸くして、動線をやさしく

・出入口をアーチにして、空間の切り替えを自然に

・子どもが触れても安心な形

暮らしの中で無意識に触れる場所だからこそ、やさしい形 が生きてきます。

直線と曲線のバランス

すべてを丸くする必要はありません。

直線の美しさがあるからこそ、アールがより引き立つ。

私たちは、

・見せたい場所

・目線が集まる場所

・暮らしの中で印象に残る場所

に、さりげなく曲線を添えています。

「主張しすぎないけれど、確かに心に残る」そんなバランスを大切にしています。

時間が経っても、好きでいられるデザイン

流行を強く感じるデザインは、時に飽きがきてしまうことも。

アール壁やアーチ壁は、どこか懐かしく、普遍的。

年月を重ねても、「やっぱりこの家、落ち着くね」

そう思っていただける要素のひとつです。

まとめ

角を取るだけで、暮らしは少しやさしくなる。

大きな変更ではなく、ほんの少しの工夫が、住まいの居心地を大きく左右します。

これから家づくりを考える方は、ぜひ「壁の形」にも目を向けてみてください。

NEXT

NEW

2025.12.20 /

タイルを主役に―毎日が少し特別になる洗面空間