コラム

自然に馴染む家にしたくて..

2026.02.28 /
自然に馴染む家にしたくて..

注文住宅のこと
custom home in Toyota

景色になじむ外観。

 

自然に溶け込む家にしたくて、

かたちはできるだけ素直に整えました。

 

あれこれ足すのではなく、

本当に好きだと思える素材をひとつずつ重ねていく。

その積み重ねの先に、今回のかたちがあります。

凹凸のあるフォルムや、入り組んだ屋根のライン。

それらが生み出す陰影も、もちろん魅力的です。

けれど今回のオーナー様が選ばれたのは、

田んぼや遠くの山並みにそっと寄り添う、静かな外観でした。

 

建物が主張するのではなく、

景色の一部になるように。

 

そんな思いから採用したのが、天然素材の外壁——焼杉です。

名の通り、杉板の表面を焼いて仕上げたもの。

炭化した層が独特の深い黒をつくり、

光の当たり方によってやわらかく表情を変えます。

近くで見ると、木目の凹凸や焼きのムラがあり、

触れると手に煤(すす)がつくこともあります。

外壁に手をかけるときは、少しだけ注意が必要かもしれません。

 

けれどその無骨さも含めて、

素材そのものの力強さ。

時間とともにゆっくりと風合いが変わっていく様子も、

この外壁の楽しみのひとつです。

景色になじむ家とは、

目立たない家、という意味ではなくて。

その土地にすっと根を下ろすような、

無理のない佇まいのこと。

 

素材と向き合い、

風景と対話しながらかたちにした一棟です。

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