2021.10.25 /
コラム
リフォームorリノベーション
リフォームとリノベーション。名前は聞いたことがあるけれど違いがよく分からない方も多いのではないのでしょうか。各資料からその言葉の定義を紐解いてみると、このように称されています。
◇リフォーム=新築時の目論見に近づく様に復元する(修繕)
◇リノベーション=新築時の目論見とは違う次元に改修する(改善)
明確な違いがありましたが、ご理解いただけましたでしょうか。そして、実は今リノベーションがとても注目されています。
なぜ注目されているのか、少しだけお話しさせていただきますね。
リフォームやリノベーションのきっかけはそれぞれです。
例えば…
・ガスコンロや給湯器などの機器類の故障が原因
・キッチンやお風呂や内装が古くなってきた
・使い勝手が悪い、間取りが気に入らない
・新生活のため
など、それぞれのご家庭毎のきっかけから始まります。
そしてその機会は、お家を建てられてから間もない方もいれば、20年・30年経過してからというケースもあります。間もない方の多くはメンテナンスや暮らされてからのギャップから“リフォーム(修繕)”を選択されるかと思います。
逆にリノベーションを検討される方の多くは築20年・30年経過したお家にお住まいです。そして建て替えを検討されるのもこの時期からです。
今リノベーションが注目されている背景には、建てては壊す(scrap and build)が主流にある、日本の住宅への考え方を見直す必要があるとされているからです。国外に目を向けると、70年100年とリフォームやリノベーションをしながら受け継がれ、その価値が高く評価されています。その考え方が今日本でも少しづつ広がりを見せています。
新築時には、目先のことを考えるだけではなく、今後起こり得る問題を考え、取り壊す必要のない住宅の計画が重要です。そして、リノベーションは建て返えをせずとも理想の暮らしを手に入れることのできるサスティナブルな選択肢のひとつです。
下記のお写真の住宅は築50年の住宅のリノベーション。完成後と完成前のお写真です。
抜けない壁をアクセントにしながら、広々としたLDK。
心地良い陽を取り入れながら、ご家族の暮らしを丁寧に考え設計しました。
外観も愛着の増す天然素材を採用しながら、一新しています。
窓も窓の位置も、暮らしに合わせて配置しています。
kitchen…Befor
外壁…Befor
リノベーションはお洒落にすることが目的ではありません。動線やお部屋の数など、今とこれからの暮らしに合わせたリノベーション(改善)が可能です。
もちろん耐震性能や断熱性能を飛躍的に向上させることも可能です。新築とは違う新しいお家のカタチが、今後もっともっと注目されてくるのではないのでしょうか。
次回のコラムでは、どんなことがリノベーションで出来るのかをお話しできたらと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
寒さ厳しい折、どうぞご自愛ください。
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