2023.08.22 / 注文住宅
コラム
【インテリアプランナーが教える】お家の壁紙どれにする?!
豊田市、岡崎市、みよし市の三河エリアを中心に“ここちよい暮らし”に特化した家づくりをしているボウコリーズです。
大好評企画“インテリアプランナーが教えるシリーズ”をお届けします。今回は、インテリアを大きく左右する壁紙選び。そんな壁紙の種類の解説や施工事例などをお届けします。読み終わるころには我が家の壁紙が決まっているかもしれません♪
ぜひ最後までお読みください。
contents
・代表的な壁紙5選
・壁紙の価格と施工性を比べてみよう!
・自然素材の壁紙が人気の理由
・施工事例のご紹介
内装材には漆喰や塗装などの壁紙の他にもたくさんの種類がありますが、今回は“壁紙”に絞ったご紹介となります。
少しでもお家づくりの参考になれば嬉しいです♪それでは早速、本題へ✊
代表的な壁紙5選
壁紙は壁画から始まり、世界で様々な進化を遂げてきました。
紀元前2世紀ごろ中国で“紙”が発明されました。この紙の存在を皮切りに壁紙は各国で発展していきます。日本では多くの壁紙が住宅に採用されています。その中でも現在主流となっている5種類の壁紙をご紹介していきます。
ビニールクロス
塩化ビニール樹脂を原料として製造されるビニールクロスは、日本で最も広く使われている壁紙です。壁の仕上げ材の中では安価で施工性もよく、耐久性にも優れているためコストパフォーマンスに優れています。抗菌・防カビなど機能性を高めた壁紙もあります。デザインも豊富なので選ぶ楽しさも魅力です。
オレフィンクロス
プラスチックの一種であるオレフィン壁紙。塩化ビニールの使用軽減などの目的から普及しています。ポリエチレン、ポリプロピレンなどが主原料となっておりビニールクロスに似た性質を持ちます。ビニールクロス同様、柄も豊富にあります。
織物(布)クロス
麻や木綿などの自然素材。ポリエステルなどの化学繊維を組み合わせてつくる不織布壁紙。シルク素材やサテン素材などのものもあります。織物(布)クロスは丈夫であることや高級感があることからホテルなどで採用されるケースが多いようです。
紙クロス
紙クロスは名前の通り紙でできた壁紙です。
パルプを利用した洋紙壁紙、ミツマタの樹皮を原料とした和紙壁紙、ケナフなどの非木材紙を原料とした紙壁紙、表面にフィルム加工を施した合成紙タイプなどがあります。
環境への配慮や調湿効果などの性能面から、近年注目されている壁紙です。
無機質系クロス
珪藻土や漆喰などの不燃性の紙の上面に施した壁紙です。そのため防火性に優れていると言われています。人気の高い珪藻土クロスは、特有のざらざらとした質感や自然素材に近い風合いが魅力です。
壁紙の価格と施工性を比べてみよう!
壁はお家の中で最も面積が多く、インテリアのベースとなります。お家づくりにおいてはインテリアと同様に価格や施工性も気になります。それぞれにどのような違いがあるのかを見ていきましょう。
価格
日本の住宅で最も採用率の高い壁紙はビニールクロスのようです。ある大手メーカーの標準的なクロスの場合は1㎡あたり1,090円(税別)と記載があります。オレフィンクロスも同等の金額となっています。
一方で、織物クロスや無機質系クロスは1㎡あたり2,000円台の製品から8,000円、さらに10,000円を超えるものなど、仕様や製法によって価格が異なるようです。紙クロスは織物クロスや無機質クロス同様、1㎡あたり2,000円台~10,000円を超える様々な製品が取り揃えられています。そして壁紙の材料に加え、貼る手間が加算されます。一般的にビニールクロスの貼り手間が一番リーズナブルとされています。
お家づくり計画の際、壁紙のコストを抑えたいという方は“ビニールクロス”がおすすめかもしれません。
施工性
価格の説明の中で、日本の住宅で最も採用率の高い壁紙はビニールクロスとお伝えしました。それは、クロス職人さんの多くは“ビニールクロスを貼っている”ということになります。そのため張りなれているという職人さんも多いというのも施工性において大事なポイントになりそうです。
クロス貼りでのポイントに“繋ぎ目の処理”があります。例えば幅1.5Mの壁にクロスを貼るという場合、幅90㎝程のクロス2本を繋ぎ合わせます。この時、繋ぎ目(ジョイント)を目立たないようにしていきます。クロス職人さんがコロコロと壁を撫でている様子を見たことがあるという方も多いのではないでしょうか?
ビニールクロスはこの繋ぎ目が“目立ちにくい”ようになっています。それに比べ紙クロスや無機質クロスは職人さんの“技術”が重要となってきます。こうした特殊なクロスは貼り馴れている職人さんにお任せすることがおすすめです。
自然素材の壁紙が人気の理由
デザインも豊富でお値打ち、その上施工性がいいときたら“ビニールクロス”で良くない?!今のところそんな声が聞こえてきそうです💦
しかし、ビニールクロス以外の自然素材の壁紙は今とても注目されています。
本物の風合い
漆喰“調” のビニールクロスは漆喰のような凹凸がプリントされていますが、本物の漆喰と比べると見劣りします。漆喰クロスの場合、表面に薄く漆喰が塗布されており、本物のテクスチャーに近いです。しかしどちらも左官職人さんがコテで仕上げる本物の風合いにとはいきません。
ただ本漆喰は壁紙に比べて費用が高く、お値打ちに、より本物の風合いに近づけたい場合、漆喰クロスを採用するのもいいかもしれません。
機能性
紙クロスや和紙クロスはビニールクロスに比べ調湿効果など機能性も高いため採用される方が増えています。日本は湿気に悩む気候風土です。紙クロスは優れた透湿性で家全体の呼吸を促し、カビの発生を抑制したり、湿度を整えたり優秀な壁紙なのです。そんな機能性の高い優れた壁紙があることを「知らなかった」という方も非常に多いようです。
環境への配慮
ビニールクロスの貼替え時期は一般的に5年から10年と言われています。貼替え時に剥がした塩化ビニールを原料としたビニールクロスのごみが廃棄時に焼却処理や埋め立て処理など環境へ与える問題も大きくありません。紙クロスはビニールクロスと違い、剥がさず塗装を施すため基本的に貼り替えません。環境への配慮から自然素材の壁紙を選択されるケースが増えています。
インテリアとの相性
壁紙でありながら塗り壁のような表情や質感がある自然素材の壁紙は、無垢の木やタイルを引き立たせます。グリーン(観葉植物)はとても色鮮やかに写ります。
昼と夜とでは違った表情を見せてくれるのも自然素材壁紙の魅力です。ライトに照らされた壁はどこか暖かく優しい光です。室内環境の心地よさ、どこかやさしい見た目の心地よさ。そんなところにも自然素材壁紙の魅力はあるのかもしれません。
施工事例を見ていきましょう♪
素材を引き立てる白い壁紙
壁紙でありながら塗り壁のような表情や質感がある自然素材の壁紙は、無垢の木やタイルを引き立たせます。グリーン(観葉植物)はとても色鮮やかに写ります。
優しく光が反射する天然素材の壁紙
柔らかく光を包み込む美しい自然素材の壁で、より上質な空間に引き立てます。
自分だけのアクセントクロス
クローゼットの内部や寝室の壁一面にお好みの壁紙を張ることで、見るたびに気持ちが上がります。
さて今回は、お家のインテリアを大きく左右する壁紙選びをご紹介しました。皆様はどんな壁紙をお家に採用するかお決まりになったでしょうか?
今回ご紹介していない漆喰や羽目板、塗装壁など内装壁材は壁紙以外にもたくさんあります。「とにかくお値打ちに」という方も、「初期投資は掛かるけど先を見据えて」という方もそれぞれ考え方はそれぞれに異なります。ご家族にとって最善の選択となるように、よく計画をしてお家づくりを進めてくださいね♪
最後までお読みいただきありがとうございます。
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